SNSの反ワクチンキャンペーンをビジネスにしていた活動家

SNSの反ワクチンキャンペーンをビジネスにしていた活動家

Photo: Adobe Stock

「なぜデマは真実よりも速く、広く、力強く伝わるのか?」SNSに潜むウソ拡散のメカニズムを、世界規模のリサーチと科学的研究によって解き明かした全米話題の1冊『デマの影響力──なぜデマは真実よりも速く、広く、力強く伝わるのか?』がついに日本に上陸した。ジョナ・バーガー(ペンシルベニア大学ウォートン校教授)「スパイ小説のようでもあり、サイエンス・スリラーのようでもある」、マリア・レッサ(ニュースサイト「ラップラー」共同創業者、2021年ノーベル平和賞受賞)「ソーシャル・メディアの背後にある経済原理、テクノロジー、行動心理が見事に解き明かされるので、読んでいて息を呑む思いがする」と絶賛された本書から一部を抜粋して紹介する。

■反ワクチンキャンペーンで利益をあげていた活動家

 ラリー・クックは自ら、「フルタイムの(反ワクチン)活動家」と名乗っていた。2019年、クックは、フェイスブックの「反ワクチン王」でもあった。

 クックの営利団体SMV(1)(Stop Mandatory Vaccination=強制ワクチン接種反対)は、ソーシャル・メディアで反ワクチンのフェイク・ニュースを拡散することで収益を得ていたほか、反ワクチンの書籍を紹介することで、アマゾンからアフィリエイト料も得ていた。

 さらにクックは、〈GoFundMe〉を利用したクラウドファンディングで資金を集め、それでウェブサイト運営にかかる費用や、フェイスブックの広告料、自分自身の生活費などをまかなっていた。

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