世界で高まるナショナリズムが「危険な宗教」である理由、佐藤優氏が解説

世界で高まるナショナリズムが「危険な宗教」である理由、佐藤優氏が解説

「『ナショナリズムの力』は、わたしたち日本人にも働いている」という佐藤優氏 写真:坂本禎久

ウクライナ戦争をきっかけに、第二次世界大戦後に確立した国際秩序は崩れつつあります。これから世界は、そして日本はどうなってしまうのか?われわれはいま、どう行動すべきなのか?作家の佐藤優さんは「この際重要なのは、ナショナリズムの力を正確に理解すること」だと言います。そこで今回は、佐藤優さんの新刊『国家と資本主義 支配の構造』(青春出版社)から、ウクライナ戦争をきっかけに世界中で高まる「ナショナリズム」について解説します。

■わたしたちはナショナリズムの意識に侵されている

 2022年2月24日、ロシアがウクライナに侵攻しました。この事件は、第二次世界大戦後に確立した国際秩序を、根本から崩す性格を帯びています。この際重要なのは、ナショナリズムの力を正確に理解することです。

 ロシアの侵攻は、ウクライナの主権と国家の一体性を毀損する、国際法に違反する行為です。しかし、その構造的要因は、ウクライナにおける上からの民族形成政策と、民族よりも国家への忠誠を重視する帝国型のロシア国家体制の、軋轢にあると私は考えています。

「ナショナリズムの力」は、わたしたち日本人にも働いています。

 尖閣諸島沖で中国海警局の船が挑発的な行動をとっているニュース映像を見て、彼らの行為に怒りを覚え、「圧力に屈するな」とか「力ずくでも相手をねじ伏せてしまえ」と憤ります。弱腰の政府の態度に、腹を立てることもあります。

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