スポティファイを生み出し、スタートアップ不毛の地から激変したスウェーデンに日本が学べることとは?

スポティファイを生み出し、スタートアップ不毛の地から激変したスウェーデンに日本が学べることとは?

世界的な音楽ストリーミングサービスを生んだ背景には?(Photo: Adobe Stock)

音楽ストリーミングサービスを提供するスポティファイ(Spotify)など大型スタートアップを輩出できるようになった欧州で2000年代初期に起こった大きな変化は、今後の日本で劇的な変革を起こすうえで示唆に富んでいる。数々のユニコーンに投資しシリコンバレーで躍進する日系VC創業者が、「急成長企業を見いだす科学的手法」をまとめた新刊書籍『スタートアップ投資のセオリー 米国のベンチャー・キャピタリストは何を見ているのか』より、その一部を紹介していく。

■カウフマン・フェローズで進んだ多様化

 筆者は2007年にカウフマン・フェローズ・プログラムに参加しました。実は2005年まで、カウフマン・フェローズ・プログラムは米国内のベンチャー・キャピタル(VC)出身者のみを受け入れ対象としていました。コーポレート・ベンチャー・キャピタル(CVC)や海外からの参加は、受け付けていなかったのです。

 というのも、一般的に1990年代から2000年はじめごろまで、VCは「地場産業」と考えられていました。VCにグローバルスタンダードがあるわけではなく、地域固有の文脈で活動するものだとされていたのです。企業によるスタートアップ投資に関しても否定的でした。VC業界に無知な人がやる、迷惑なものととらえられていたからです。やや排他的な考えだったのでしょう。

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