【評価の罠】「スター社員は過大評価されている」という話

【評価の罠】「スター社員は過大評価されている」という話

Photo: Adobe Stock

「静かで控えめ」は賢者の戦略──。そう説くのは、台湾出身、超内向型でありながら超外向型社会アメリカで成功を収めたジル・チャンだ。同氏による世界的ベストセラー『「静かな人」の戦略書──騒がしすぎるこの世界で内向型が静かな力を発揮する法』(ジル・チャン著、神崎朗子訳)は、聞く力、気配り、謙虚、冷静、観察眼など、内向的な人が持つ特有の能力の秘密を解き明かしている。騒がしい世の中で静かな人がその潜在能力を最大限に発揮する方法とは? 本稿では、本書より内容の一部を特別に公開する。

■「目立つ社員」ばかりが気に入られる

 目立った存在になるのは、内向型がもっとも苦手で、望まないことのひとつだ。

 とはいえ、私は何度も心のなかで、こんなふうに思ったことがある。

「だけど上司が気に入るのって、目立つ社員(スーパースター)ばっかり!」

 ひょっとして、あなたもそう感じているだろうか?

 スポーツの世界は、さまざまな選手のパフォーマンスを比較しやすいところだ。ベストセラーのスポーツ書『マネー・ボール』や『ブラインド・サイド』の著者、マイケル・ルイスによれば、スター選手というのは、必ずしももっとも得点力のある選手ではない。

 スコアボードを見る限り、スター選手がいちばん多く得点を稼いでいるように見えるが、注意深く見れば、スター選手による得点が多いのは、彼らにシュートのチャンスが集まっているからだとわかる。

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