中高一貫校「横浜雙葉」、創始者来日150年の節目に異色経歴の校長が就任

中高一貫校「横浜雙葉」、創始者来日150年の節目に異色経歴の校長が就任

全校生徒が収容可能な講堂。緞帳(どんちょう)に書かれた文字は、姉妹校と同じくする校訓「SIMPLE DANS MA VERTU FORTE DANS MON DEVOIR」(徳においては純真に、義務においては堅実に)

外国人居留地として始まった山手の地にある横浜雙葉学園。小中高と姉妹校のサン・モール・インターナショナルが隣り合って、この横浜の丘で1世紀以上の歴史を刻んできた。2022年は、学園の創始者であるマザー・マチルドが来日してから150周年の節目となる。マザーとは、指導的な修道女(シスター)に対する呼称である。(ダイヤモンド社教育情報、撮影/平野晋子)

■南米クスコで直面した貧富の差

――先生は横浜雙葉のご出身で、卒業後はどんな勉強をされたのですか。

木下 当時まだ中高にいらしたシスターの影響もあって、私は「平和のために働くこと」を夢見ていました。中高で英語とフランス語を学んだので、大学ではスペイン語を選び、大学院では中南米の地域研究を専攻し、国際関係の仕事を目指しました。

 ある留学奨学金の選考面接で、他の応募者はロンドン大やハーバード大を希望する中、1人だけ南米の大学というのが面白いと合格したようで、2年弱滞在させていただきました。

――どちらの国に行かれたのですか。

木下 最初はペルーの首都リマに行って、アンデス文明について研究するため、博物館でデッサンし、砂漠で昔の土器の破片などを発掘調査していました。ところが、現地の人々を見ていると貧富の差が大きく、昔のことばかり研究していてよいのかと思うようになりました。

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