「鎌倉殿」北条氏、徳川家康も読んだ“帝王学の書”にリーダーの極意を学ぶ

「鎌倉殿」北条氏、徳川家康も読んだ“帝王学の書”にリーダーの極意を学ぶ

Photo:PIXTA

大河ドラマ『鎌倉殿の13人』で主人公・北条義時の長男、泰時も読んでいた中国の古典『貞観政要』。唐2代皇帝・太宗による政治の要諦がつづられた書物で、世界最古のリーダー論として、鎌倉将軍、徳川家康、明治天皇といった偉人たちに読み継がれている。現代のリーダーたちにも参考になることが多いはずだ。今回は『超約版 貞観政要』から、ビジネスパーソン必読のエピソードを一部抜粋・再編集してお届けする。

■ダメな組織には忠臣はいても良臣がいない「乃(すなわ)ち告ぐる者、直(ちょく)ならず」(納諫篇直諫附)

 貞観六年、尚書右丞(しょうしょうじょう)の魏徴(ぎちょう)が、職権を使って親族に便宜を図っていると告げ口をする者がいました。太宗(たいそう)が御史大夫(ぎょしたいふ)の温彦博(おんげんぱく)を派遣して調査をさせたところ、事実無根であることが判明しました。

 ただ、温彦博は言います。

「魏徴に私心がないことは明らかですが、噂されることには当人にも責任があるのでしょう」

 そこで太宗は温彦博を通じ、魏徴に伝えました。

「お前は今まで私に対して、何百ものよきアドバイスをしてくれている。だから今回の疑惑など気にしないが、これからは誤解を受けぬよう、言動に気をつけてほしい」

 後日、魏徴は参内した際、太宗が「何も変わりはないか?」と聞くと、魏徴は「大きな問題がある」と言います。

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