吉野家で接待、20円の栗を値切る…稲盛和夫氏が「どケチ伝説」に込めた唯一の願い

吉野家で接待、20円の栗を値切る…稲盛和夫氏が「どケチ伝説」に込めた唯一の願い

Photo:Bloomberg/gettyimages

サッカー元日本代表のラモス瑠偉氏を吉野家の牛丼で接待、中国の市場で20円の栗を値切り倒して結局買わない――。「経営の神様」と評された稲盛和夫氏には、数々の「どケチ伝説」が残っている。億万長者であるはずの稲盛氏はなぜそんな行動を取ったのか。そこから浮かび上がってくる経営哲学と、稲盛氏が伝えたかったことを考察する。(イトモス研究所所長 小倉健一)

■億万長者なのに「どケチ」稲盛和夫氏が伝えたかったこととは?

 京セラ、KDDI、日本航空(JAL)という全く分野・業態の違う三つの企業を経営し、それぞれ日本を代表するトップ企業に成長(JALは再生)させた経営の神様、稲盛和夫氏。彼は大富豪でありながら、貧乏趣味とでもいうべき、質素倹約な一面を持っていたことで知られている。

 例えば、以前に『追悼・稲盛和夫氏、大事な接待に「牛丼の吉野家」を選んだ経営の神様の真意』で記述したエピソードが象徴的だ。サッカー元日本代表のラモス瑠偉氏への重大な接待に、吉野家を選び、牛丼をおごったのだ。

 詳細は同記事に譲るが、稲盛氏とラモス氏は、最初にそれぞれ「並・ツユだく」を食べ、その後「牛皿」1皿を追加して二人でシェアした。一つずつ食べていくと最後の一切れが残る。稲盛氏はラモス氏に「どうぞどうぞ、召し上がってください」と勧めたという。

 そんな稲盛氏の足跡を追っていくと、億万長者であるはずの稲盛氏の「どケチ」とまで言いたくなるような、庶民的日常が浮かび上がる。さまざまなエピソードをご紹介しながら、そこから浮かび上がってくる経営哲学と、経営の神様が周囲に伝えたかったことを考えてみたい。

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