「レバノンってどんな国?」2分で学ぶ国際社会

「レバノンってどんな国?」2分で学ぶ国際社会

ベイルート Photo: Adobe Stock

ニュースで見聞きした国、オリンピックやW杯に出場した国、ガイドブックで目にとまった国――名前だけは知っていても「どんな国なのか?」とイメージすることは意外と難しい。『読むだけで世界地図が頭に入る本』(井田仁康・編著)は、世界地図を約30の地域に分け、地図を眺めながら世界212の国と地域を俯瞰する。各地域の特徴や国どうしの関係をコンパクトに学べて、大人なら知っておきたい世界の重要問題をスッキリ理解することができる画期的な1冊だ。この連載では、本書から一部を抜粋しながら、毎日1ヵ国ずつ世界の国を紹介する。

■レバノンってどんな国?

 レバノンは地中海東岸に位置し、北と東はシリア、南はイスラエルに囲まれる国です。細長い国土の南北に山脈が走り、夏は高温乾燥、冬は温和な地中海性気候のもとにあります。

 イスラーム圏とヨーロッパとをつなぐ位置にあるため、民族としてはアラブ人の国ですが、宗教はイスラームやキリスト教の各宗派が複雑に混在します。

 そのため、大統領はキリスト教マロン派、首相はスンニ派、国会議長はシーア派からそれぞれ選ぶという、国政のルールがつくられています。

 オスマン帝国による支配の後、1920年代からシリアの一部としてフランス委任統治下にありましたが、1943年に独立してアラブ連盟に加盟しました。第二次世界大戦後は、貿易中継地、金融センターとして栄えます。

 しかし、イスラーム教徒とヨーロッパ寄りのキリスト教徒との主導権争いが絶えず、1975年から1990年まで内戦が続きました。その間に国の経済は疲弊しました。

 内戦終結後はシリアの軍事介入と駐留を受け、また中東戦争の中でヨルダンからパレスチナ・ゲリラが流入したことによりイスラエル軍の侵攻と駐留も受けることになりました。

 2000年代に、シリア軍やイスラエル軍は撤退しましたが、2011年以降のシリア情勢の影響や、国内のシーア派武装組織ヒズボラの動向等によって不安定な状態は続いています。

(本稿は、『読むだけで世界地図が頭に入る本』から抜粋・編集したものです。)

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