給与遅延してもOK!?ルールに盲従するトンデモ企業の本末転倒

給与遅延してもOK!?ルールに盲従するトンデモ企業の本末転倒

なんでもルール化して社員を飼いならせば、不測の事態が起きたときでも「ルールに記載されていないからできません」と言い張る社員を育成することにつながってしまう

東京都庁20時を筆頭に、オフィスの照明を一斉消灯する取り組みが、まるでブームのように広がっている。しかしこれは、枠組みマネジメントの典型で、取り返しのつかないトンデモ状態を生み出してしまうのだ。(山口 博)

■CFOの承認がないから給料は払えない!ルールに盲従する、ある企業の悲劇

 先日、オフィスの一斉消灯のような一律規制に対して、「この時間に退社しろと強制させられて嬉しいか?」「自律裁量が個人のパフォーマンスを伸ばす」とこちらのコラムに書かせていただいたところ、「経団連の回し者か」「健康を害してもいいというのか!」「一斉退社を決めてもらえないと、帰れないだろう!」…という意味のパッシングを多数頂戴した。

 先のコラムで、私は長時間労働を是としているのではなく、すべてを一律にルール化することに対して異を唱えたつもりだ。これは退社時間の例だが、わが国のビジネスシーンにおいては、この種の「枠組みマネジメント」が実に多い。そして、その枠組みマネジメントを、経営者だけでなく、ビジネスパーソンも受け入れてしまっていたり、望んでしまったりしているという現状があるのだと痛感した。しかし実は、この状態がトンデモな事態を勃発させ、わが国ビジネスを停滞させるのだ。

 枠組みマネジメントによる弊害は、実は、既に他国が直面している。私が体験した、他国における最も悲惨な枠組みマネジメントのトンデモ事例は、給与支払遅延にかかわる問題だった。

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