官邸vs前川氏、加計問題で繰り広げられる「印象操作合戦」の愚

官邸vs前川氏、加計問題で繰り広げられる「印象操作合戦」の愚

安倍首相も前川・前文科省事務次官も、そして野党もマスコミも、そこら中で印象操作をしている姿を目にすることができる。印象操作の泥仕合はまったく生産性がなく、時間のムダだ photo:Reuters/AFLO

追及されるたびに「印象操作だ」を連呼し、見苦しさ満載の安倍首相。しかし過去を振り返れば、不都合なネタに直面するたびに「印象操作だ」と切り返してきたのは民進党だし、官邸vs前川・前文科省事務次官のバトルも印象操作合戦と言える。(ノンフィクションライター 窪田順生)

■安倍首相が連呼する「印象操作」は誰が教えた?

 安倍首相が野党の追及に対して連発する「印象操作」という言葉がけしからんと、「朝日新聞」をはじめとするマスコミが叩き始めた。

《「印象操作」首相が連呼 野党「どこで覚えたのか」》(朝日新聞デジタル6月3日)という記事では、ご自身も安倍首相から「印象操作」と指摘された共産党の小池晃書記局長のこんなコメントを紹介している。

「事実関係を確認しようと質問しているのに、それに答えず『印象操作だ』と応じるのでは議論にならない。聞く耳を持たないという意志の表れだ。あんな言葉、どこで覚えたんですかね?」

 60歳を過ぎたおじさんがどこで言葉を覚えたのかなんてのはご本人しかわからぬところだが、なぜここにきてバンバン多用しているのかはわかる。この言葉が好きで好きでしょうがない人たちが、少し前に連日のように使うものだから、赴任したサラリーマンがその土地の方言を自然と喋ってしまうように、話法が移ってしまったのだ。

 もうおわかりだろう。そう、民進党のみなさんだ。

 たとえば、3月7日の衆院法務委員会では民進党の階猛政調会長代理が、「テロ等準備罪という言葉は世論を誘導しようとする印象操作だ」と政府の批判を展開している。

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