人工知能は世界を滅ぼすのか? 「いい人理論」で読み解くシンギュラリティ

人工知能は世界を滅ぼすのか? 「いい人理論」で読み解くシンギュラリティ

(写真はイメージです)

コンピュータの知性が、人類すべての知性の総量を上回るという「シンギュラリティ」。シンギュラリティを迎えたとき、人工知能は映画「ターミネーター」よろしく、人類を滅亡させてしまうのでしょうか? 『人工知能はどのようにして「名人」を超えたのか?』の著者である山本一成さんは「いい人理論」を提唱し、そのような悲観的な未来を否定します。

■シンギュラリティが起きると世界はどうなるのか

 「シンギュラリティ(技術的特異点)」という言葉を聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。

 人工知能が人間を超え、爆発的・加速度的な成長をとげることで、これまでの世界とは不連続とも思える新たな世界に変化する――そうした不可逆の動きが起きる歴史上のポイントが、シンギュラリティと呼ばれています。

 シンギュラリティの提唱者であるレイ・カーツワイルは、著書においてそのときが来るのを2045年と予想しており(その後、2029年にまで予測を早めたようですが)、その頃には1つのコンピュータの知性が、人類「すべて」の知性の総量を上回ると言っています。

 シンギュラリティが起きたとき、どんなことが起こるのでしょうか? そのときのコンピュータの主な仕事は何でしょうか?

 いろいろな仕事が考えられると思いますが、まず考えられるのは、コンピュータが自分自身を賢くさせることでしょう。それは、人類には到底理解が及ばない知的な領域の出来事になるはずです。

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