食中毒最新事情、肉は「新鮮だから安全」とは限らない

食中毒最新事情、肉は「新鮮だから安全」とは限らない

※写真はイメージです

梅雨時から夏場にかけて代表的な病気といえば、病原菌による食中毒が思い浮かぶ。食中毒自体の発症は減少傾向にある中、ある種の食肉が原因の食中毒などは増加傾向にある。一般的には「新鮮な食材なら安心」という考えがあるが、必ずしもそういう考えが通用しない食中毒もあるので要注意である。(医療ジャーナリスト 木原洋美)

■アジサイのてんぷらを食べた直後猛烈な嘔吐とめまい

 竹製の器に盛られたてんぷらは、濃い緑色の葉に、さっくりと軽い、白い衣をまとっていた。横には飾りとして、紫の花が添えられている。てんぷらを噛むと、思いのほか肉厚な瑞々しい歯触りの後、ほのかな苦味が追ってきた。

「美味しいでしょ。うちの庭のアジサイよ」

 得意げに解説する女主人。

「本当に美味しいですね」

 頷きながらビールを飲んでいると、突然、吐き気が襲ってきた。慌ててトイレに駆け込み、吐いた。吐いて吐いて、吐きまくること30分。途中、10分ほど経過したあたりで既に、

 (もう、吐くものなんて何もない。胃液もすべて出し切った)

 という状態になっていたが、胃のせりあがってくる感じが収まらない。

 (吐くだけじゃ足りない。取り出して、じゃぶじゃぶ洗ってくれないか)

 まるで胃が、そう訴えているようだった。よろよろとトイレを出ると、女主人が青い顔をして立っていた。

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