親の毎月分配型投信が危ない!

投資信託の残高の約5割を占める「毎月分配型投資信託」。投信の主役で、「誰もが買う投信」と言っても過言ではありません。中には退職金のかなりの額を投じて買っている人、月々の分配金を老後の命綱としている人もいます。しかし、金融情勢や経済状況の変化で、そんな毎月分配型投信に危機が迫っています。すでに毎月の分配金が減らされた投信がいくつも出現していて、投資家のあいだで動揺が広まっていますが、これはまだ危機の序の口。毎月分配型投信に迫る危機の実態、そして危機への対処法を『あなたの毎月分配型投資信託がいよいよ危ない』の著者である深野康彦氏が初心者にもわかりやすく解説します。

■世界同時株高なのに親の虎の子の資産がピンチ

 日本に毎月分配型投資信託が登場してから20年。紆余曲折はありながらも、その純資産総額は投資信託全体の5割前後を占めていることから、市民権を得た人気金融商品と言っても過言ではありません。

 ところが、その毎月分配型投資信託を取り巻く環境は、世界同時株高に反して大幅に悪化しているのです。

 毎月分配型投資信託といっても、いま一つ馴染みが薄い人がいると思われるので、その仕組みを簡単に紹介しておきましょう。投資信託とは、複数の投資家から集めた資金を使って、運用会社(投資信託委託会社)が株式や債券などで運用し、その運用の成果を私たち投資家に還元してくれる金融商品です。「投信」「ファンド」などと呼ばれますが、その内、毎月決まった日に、運用による収益などから毎月分配金を支払うものを「毎月分配型投資信託」と呼んでいます。

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