数値を集めただけではわからない トレンドのつかみ方

『アナリストが教えるリサーチの教科書 自分でできる情報収集・分析の基本』を上梓した、アナリストの高辻成彦さんに聞く、ビジネスリサーチの基本とは? 連載3回目の今日は、経済統計の見方の基本を紹介します。

■月次・四半期・移動平均でトレンドを探る

 今日は、経済統計の見方の基本を解説します。経済統計の見方がわかれば、市場規模の見方が身につきます。
 市場規模は、単年でも重要な数値情報になりますが、経年で数値情報を得ることで、業界の動向がより見えてきます。

 また、さらに細かく、四半期や月次での数値情報が得られれば、直近の動向が、よりわかるようになります。

 ここでは3つの見方をご紹介したいと思います。

 1)月次データでトレンドを見る
 2)四半期データでトレンドを見る
 3)移動平均値で基調を見出す

■月次データでトレンドを見る

 まず、月次データでトレンドを見る、という方法です。
 月次データで見るメリットは、直近の動向がつかめることです。

 月次データを前年同月比で見ると、トレンドがわかります。
 季節性のない業界の場合、前月比で見ることもありますが、前年同月比の伸び率の変化の方が、トレンドをつかみやすいでしょう。

 前年同月比がプラスであれば良く、マイナスであれば良くない、といった見方です。

■四半期データでトレンドを見る

 次に、四半期(3ヵ月)別で見ると、トレンドはさらに鮮明になります。

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