ロッテ創業者の次男に父の後見めぐる新疑惑 経営権を握るため父が望まぬ後見を申請か

ロッテ創業者の次男に父の後見めぐる新疑惑 経営権を握るため父が望まぬ後見を申請か

記事まとめ

  • ロッテ創業者の次男である重光昭夫氏は、父と兄を排したが薄氷の上に立っているという
  • 父である武雄氏の『限定後見』開始が韓国で決定したが、それについて疑惑があるらしい
  • 武雄氏は限定後見を望んでおらず、経営権を握るために昭夫氏側が画策したという

ロッテ骨肉の争いを制した次男に父の後見めぐる新疑惑

ロッテ骨肉の争いを制した次男に父の後見めぐる新疑惑

Photo:AP/アフロ、Rodrigo Reyes Marin/アフロ、YONHAP NEWS/アフロ

ロッテホールディングスの株主総会で創業者が取締役を退任し、自身の取締役復帰を求めた長男も敗れたが、父と兄を排した次男も薄氷の上に立つ。骨肉の争いに新疑惑が浮上した。(「週刊ダイヤモンド」編集部 山本 輝)

 たった一人参加した株主の前に、経営陣8人と監査役1人、その後ろに弁護士5人と執行役員3人がズラリと居並ぶ。6月24日に開催されたロッテホールディングス(HD)の定時株主総会は、一般的な上場企業のそれとは趣が異なり、漂う緊張感もただならぬものだった。

 経営陣の席に創業者の次男である重光昭夫副会長(韓国ロッテグループ会長)、株主席に長男であり、ロッテHDの筆頭株主である光潤社の代表の宏之元副会長が座る。経営権を争う“兄弟げんか”の縮図がそこにはあった。

 この日、創業者である武雄名誉会長は70年近く務めた取締役を退任した。宏之氏は武雄氏と自身の取締役選任を株主提案したが否決され、経営権争いでは現在ロッテグループを支配する昭夫氏に軍配が上がった。宏之氏は過去の株総で既に2度、自らの経営権復活を図る株主提案を行っているが、三度目の正直もならなかった。

■疑惑の後見申請

 株総に先立つ6月初め、別の舞台でも昭夫氏は勝利をつかんでいた。韓国で武雄氏の「限定後見」を開始することが決まったのである。韓国の制度において、「成年後見」は本人に事務処理能力が欠如している場合に指定されるのに対し、限定後見は比較的能力が残っている場合に指定される。

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