中国では「民主化」が当面実現しそうにもないといえる理由

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■久しぶりに興奮を覚えた“重大な政治改革”という標題

 “中国民主化研究”と題した本連載の執筆者として、最近、久しぶりに興奮を覚えさせられる光景に出合った。

 《重大的政治体制改革》

 日本語では「重大な政治体制改革」となろう。6月26日午前7時00分、中国共産党中央規律検査委員会兼監察部のオフィシャルサイトがこう題した文章、というよりは声明文のような内容を掲載したのである。

 中国で公開されているメディア報道、言論空間、そして党・政府の上からの声明や文書を含め、“政治体制改革”の6文字を久しく聞いていない気がする。私自身の経験からしても、特に習近平政権が本格的に始動(2013年3月くらいを指す)して以来、中国本土のメディアで執筆する文章で“政治体制改革”や“政治改革”といった言葉を使用することは“禁止”されている。中央宣伝部などによる指令によって、その言葉が記されている文章の掲載が禁じられているという意味である。例外もあるのかもしれないが、少なくとも私が書いた文章に関しては、デスクの編集段階で削除されている。

 参考までに、私は胡錦濤政権の2期目(2007〜2012年)に本格的に中国の論壇で文章を書き始めたが、当時は、2008年の北京五輪前後を含めて、少なくとも“政治改革”という言葉を用いて問題提起することは可能であった。突っ込んだ議論をすることはセーブしなければならなかったが、言葉の使用すら許さないという状況ではなかった。今秋共産党の第19回党大会が開催される予定であるが、この5年間で中国の言論空間は年を追うごとにシュリンクしてきたというのが、私自身の経験に基づく段階的総括である。

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