尿のpHで糖尿病の発症予測、酸性度が高いとリスク上昇

 前糖尿病、いわゆる2型糖尿病予備群は40歳以上の日本人男性の6人に1人、女性の8人に1人だといわれている。

 かといって、職場や自治体の健診で「黄色信号」が灯った日くらいは節制しても、一晩寝ればどこ吹く風。自覚症状がないので、何か動機付けがないと続かないのだ。

 自分で血糖値を測ってもいいが、費用や採血の痛み、廃棄物の問題など少々ハードルが高い。ところが簡単に動機付けできそうな方法があった。

 京都府立医科大学のグループの研究から「尿中pH」で2型糖尿病の発症を予測できる可能性が示唆されたのだ。

 同研究には男性3119人が参加。登録時に尿のpHを測定し、pH5.0、同5.5、同6.0、同6.5以上の4グループにわけ、それぞれ5年間追跡している。

 追跡期間中、113人が2型糖尿病を発症。pHが最も低かったグループの発症数は318人中22人で発症率は6.9%だった。一方、pHが最も高かったグループの発症数は579人中の15人。発症率は2.6%にとどまった。

 つまり、尿のpHが5.0の人は、同6.5以上よりも2型糖尿病の発症リスクが2.7倍高かったのだ。pH5.5と同6.0と比較しても約2倍の差がついた。

 研究者は「尿pH測定は簡単で実用的な発症予測検査になる」としている。

 さて、尿pHの検査紙はドラッグストアなどで手に入る。昔懐かしいリトマス試験紙のようなもの。

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