IoTを商機につなげる企業の「発想」はここが違う

IoTを商機につなげる企業の「発想」はここが違う

多くの企業が取り組みを進めるIoT。ビジネスチャンスを得るため、企業にはどんな「発想」が必要なのか。ユビキタスコンピューティングの第一人者である越塚 登・東京大学大学院情報学環教授に聞いた Photo:DOL

多くの企業が期待を寄せ、取り組みを進めるIoT。しかし、IoTでデータを集めるだけでは不十分だ。集めたデータをどのように使うかによって、取り組みの真価が決まる。日本企業のデータ活用にはどんな課題があり、ビジネスチャンスを実現するためにはどんな心得が必要なのか。ユビキタスコンピューティング、オープンデータ研究の第一人者である越塚 登・東京大学大学院情報学環教授に聞いた。(聞き手/ダイヤモンド・オンライン 小尾拓也、松野友美)

■IoTで集めたデータをどう使いこなせばいいか?

――産業・企業におけるIoTの取り組みは今、どんなフェーズにあるのでしょうか。

 IoT的な概念はもともと30年ほど前からあり、2000年代にはユビキタスコンピューティングと呼ばれました。機器などに超小型チップを付け、センサーネットワークによりモノや人に関する情報を収集するという取り組みは、当時から行われていました。

 IoT時代に入り、企業が目指すべき新しい姿は、集めたデータをオープンにし、水平的に産業・企業間で活用する「オープンIoT化」です。しかし、IoTの仕組みでデータを集めることまではやっても、それをオープンにして成功している事例はまだあまりありません。

――なぜ、オープンデータ化が進まないのでしょうか。

 多くの企業が、収集したデータを自社内だけで垂直的に使うことが、ビジネス上の競争優位につながると考えているからではないでしょうか。

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