音楽ビジネスにおけるデジタル革命 音楽が水や電気のようになるメリットとデメリット

音楽ビジネスにおけるデジタル革命 音楽が水や電気のようになるメリットとデメリット

松武秀樹さんプロフィル/ミュージックエアポート代表取締役社長。シンセサイザー・プログラマー、作編曲、プロデューサー。1971年、冨田勲のマネージメント会社「インターパック」に入社し、アシスタントとしてモーグ・シンセサイザーによる音楽制作に従事。74年独立、78〜82年にY.M.Oのスタジオ録音、国内外ツアーに参加したほか、数々のアーティストのレコーディングにかかわり、シンセサイザー・サウンドを広く普及させた。81年にユニット“LOGIC SYSTEM”を結成し、国内外でアルバム15枚を発表。著書に『松武秀樹とシンセサイザー』。演奏家権利処理合同機構MPN副理事長、日本芸能実演家団体協議会常務理事、日本シンセサイザープロフェッショナルアーツ代表理事。

真のグローバル経営を経験してきたビジネス・リーダーが、日本社会・日本企業の課題に対し『和魂洋才』の新たな視点から解決策を提案する「GAISHIKEI LEADERS」。そのメンバーが、経営のグローバル化と日本のユニークな強みを調和させた新しい「グローバル経営論」を解説するセミナー(共催/司会:ISSコンサルティング)の内容をダイジェストでお届けします。
今回のテーマは「デジタル変革期における音楽ビジネス」。ギタリストでもあるメディア戦略コンサルタントの松永エリック・匡史さんが、音楽が発展してきた歴史を振り返った前編につづき、後編では“4人目のY.M.O(イエロー・マジック・オーケストラ)”としても知られるシンセサイザープログラマーの松武秀樹さんと、音楽ビジネスにおけるビジネス革命のリアルについて議論した内容をダイジェストでお届けします。

■Y.M.Oはコンピュータを信用しすぎず人間も一緒に戦おう、という姿勢だった

松永 ここから、Y.M.Oのサウンドプログラマーを手掛けてこられた松武秀樹さんをお呼びして、アップルの軌跡を参考に近年の音楽ビジネスの進展をみながら、様々な議論していきたいと思います。松武さんは、ローランドMC-8というマイクロコンポーザー(自動演奏装置)を早くから取り入れて、新しい音楽をうみだされてきました。

松武 MC-8は当時、大衆車が2台買える値段でしたけれども、それまでのアナログ式のシーケンサーと比べると飛躍的に記録容量が増え、正確無比で、すごい速弾きも可能なドリームマシーンだというので購入したわけです。

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