アナリストや記者でなくてもできる 「取材」でリサーチを深めよう!

『アナリストが教えるリサーチの教科書 自分でできる情報収集・分析の基本』を上梓した、アナリストの高辻成彦さんに聞く、ビジネスリサーチの基本とは?連載第7回目では、取材のコツを紹介します。

■有識者へ取材は、リサーチの初期段階に有効

 これまでの連載では、主に、公開されている一次情報を使ってリサーチする場合について、解説しました。
 しかし、公開情報では調べられないこともあります。

 そこで、今日は、公開情報では調べきれない点を補強したり、集めた情報の確度を上げるのに有効な、「取材活動」について解説しましょう。
 
 情報収集の初期段階で行う取材活動は、有識者への取材です。
 有識者とは、専門分野を有する大学教授やコンサルタント、調査会社のリサーチャーなどです。

 調査の初期段階では、まだ業界の見方そのものがわからないと思いますから、質問項目をあらかじめ準備した上で、有識者の見解を聞くのがいいでしょう。
 この段階では、リサーチ分野の全体像をつかむことが目的になりますので、業界構造や主要プレイヤー、市場シェア、最近のトレンドなど、業界のサマリー情報を聞くといいと思います。

■有識者のコメントは、仮説の裏付けとしても使える

 有識者への取材は、アウトプットを出す際に、説得力を増す材料にもなります。
 たとえば、リサーチ報告書をまとめるときに、業界に関する自分自身の見解を述べることはもちろんいいのですが、「〇〇によると〜」など、専門家の見方を付加した方が、より説得力が増すことでしょう。

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