「クラウド」という思考ツールで、対立した状況を解決した子どもの事例

「クラウド」という思考ツールで、対立した状況を解決した子どもの事例

「クラウド」という思考ツールで、対立した状況を解決した子どもの事例の画像

子どもの考える力を伸ばす効果的な方法があります。それは、ビジネス書の世界的ベストセラー『ザ・ゴール』の著者、エリヤフ・ゴールドラット博士が開発した「3つの思考ツール」を活用すること。博士が設立したNPO法人「教育のためのTOC」の世界最高位資格であるマスターリード・ファシリテータとして活躍している飛田基氏の新刊『考える力の育て方』の中から、そのエッセンスをご紹介します。
今回は、前回ご説明した「クラウド」という思考ツールを使って、対立した状況を解決した子どもの事例を取り上げます。アスペルガー症候群で全主要教科補習、補導歴あり、リストカットも経験したユウキは、「クラウド」を使ってどんな解決策を出したのでしょうか?

■お金持ちの友だちにおごってもらうべきか?

 ユウキにも、クラウドを使うのにぴったりなエピソードがありました。

 ユウキの小学校にはお金持ちの子もたくさん通っていたので、ときにはお金持ちの友だちから「おごってあげるから、遊びに行こうよ」と誘われることもあったそうです。

 ユウキにとって、誘われるのはうれしい半面、悩みの種でもありました。おごってもらいたいという気持ちがある一方で、やっぱりおごってもらうのは嫌だという気持ちもあったからです。つまり、このときのユウキは「おごってもらう vs おごってもらわない」の板挟み状態に陥っていたのです。


 ユウキと私が会話を始めたときは、まず、図表1にあるように、2つの文章をふせんに書いて、見えるように貼りました。

1 2 次へ

関連記事(外部サイト)