「直観力」を磨ける人と磨けない人の違い

「直観力」を磨ける人と磨けない人の違い

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拙著、『知性を磨く』(光文社新書)では、21世紀には、「思想」「ビジョン」「志」「戦略」「戦術」「技術」「人間力」という7つのレベルの知性を垂直統合した人材が、「21世紀の変革リーダー」として活躍することを述べた。第26回の講義では、「技術」に焦点を当て、拙著、『意思決定 12の心得』(PHP文庫)において述べたテーマを取り上げよう。

■ベテランの直観力

 今回のテーマは、「『直観力』を磨ける人と磨けない人の違い」。このテーマについて語ろう。

 前回、「意思決定」の力を身につけるために必要な「直観力」「説得力」「責任力」という「3つの能力」について述べたが(「意思決定ができないリーダー 3つのタイプ」)、今回は、これらのうち「直観力」をいかにして身につけるかを述べよう。

 これまで、この連載においては、「直観力」を身につけるためには「論理に徹する」ことが近道であることを述べてきた。今回は、「直観力」を身につけるためには、「体験に徹する」ことが重要であることを述べよう。

 最初に、「直観力」と「経験」に関するエピソードを紹介しよう。

 あるとき、たまたま乗り合わせたタクシーの運転手から、面白いことを聞いた。彼が言うには、熟練の運転手は、道路を走っていて道端で手を挙げている客を見つけたとき、その客の風体を見ただけで、どの程度遠くまで行く客かが分かるそうなのだ。男性か女性か、年齢は何歳ぐらいか、どんな職業か、そうしたことを瞬間的に判断することによって直観的に料金メーターがどの程度出るかが分かると言う。

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