予測不能な激変の時代でも通用する「9つの原則」とは

予測不能な激変の時代でも通用する「9つの原則」とは

今は予測不能な激変の時代。予想外の発展がほんの数日でゲームのルール自体を変えてしまうことも…(写真はイメージです)

■要約者レビュー

 どの時代にも、その時代特有の色がある。とはいえ、自分が生きている時代の仕組みを見抜くのは簡単なことではない。それが急速に変化しているのならば尚更だ。

 だが本書『9プリンシプルズ――加速する未来で勝ち残るために』は、この激動の時代において、9つのたしかな原則を提示している。それが可能なのは、著者が今もなお時代の最先端に立ち続け、広い視野をもって世界を捉えているからだろう。

 著者のひとりである伊藤氏は、日本人で初めてMIT(マサチューセッツ工科大学)のメディアラボ所長となった人物だ。2016年の「Thought Leaders(思想的リーダー)」のひとりにも選ばれた伊藤氏は、これからは細かいルールや戦略ではなく、文化、指針、世界観が成功のカギになると考えている。

 なかでも注目すべきは、それがミッションステートメントやスローガンといったかたちではなく、神話体系のように伝えられるべき――使命と思わず神話と考えよう――と主張している点である。すぐれたリーダーといえば、すさまじいコントロール力や権力が想起されがちだが、それでは複雑で創造的な組織を率いることはできない。つまり、複雑で創造的なことを成し遂げることもできないというわけだ。

 本書に登場する9つの原則は、あなたの世界観を耕すためのすぐれた指針であり、複雑で創造的な未来を創り上げるための礎でもある。新たな神話を紡ぎ出したいのであれば、本書に触れないわけにはいかない。

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