ハーバードで白熱議論「長崎への原爆投下は必要だったのか」

ハーバードで白熱議論「長崎への原爆投下は必要だったのか」

ハーバードで白熱議論「長崎への原爆投下は必要だったのか」の画像

原爆投下を決断したトルーマンは、第二次世界大戦中、日本人のことを「野獣」(Beast)と呼んでいたことはよく知られている。ところが、ハーバードビジネススクールで「トルーマンと原爆」について教えるサンドラ・サッチャー教授は、トルーマンは日本人のことを人間として見ていた、という。トルーマンはどこが人道的で、どこが非人道的だったのか。サッチャー教授インタビュー全3回の第2回。(2017年4月21日、ハーバードビジネススクールにてインタビュー)

>>第1回を読む

■「人道的リーダーシップ」とは何か

佐藤 「モラル・リーダー」の授業で、学生は「原爆投下を実行したトルーマンを支持するか、支持しないか」、どちらかに手を上げなくてはならないそうですが、「支持する」という学生はいましたか。

サッチャー それほど多くはありませんでしたが何人かいました。私の授業では毎回、同じ質問をしますが、今の学生は皆、原爆投下がもたらした被害を知っているため、多くが「反対」を表明します。しかし「賛成」を表明する学生は必ずいるので、授業では少数派の意見を聞くことから始めます。「なぜトルーマンが原爆投下を決断したのは正しかったと思うのですか」と。

佐藤 それに対してのコメントで印象深かった発言はありましたか。

サッチャー 中国人の学生のコメントが印象に残っています。彼は、中国人の視点から、この戦争がどんな戦争だったか、中国人が日本人の軍人からどのような扱いを受けたか、を語りました。私の授業には毎回、日本人学生や、広島を訪れたことのある学生がいて、興味深いコメントをしてくれるのですが、中国人の学生がこのような発言をしたのははじめてだったと思います。

佐藤 どのような発言だったのでしょうか。

続きはダイヤモンド・オンラインで
(会員登録が必要な場合があります)

1

関連記事(外部サイト)