フランスの有給休暇取得率が100%な理由

フランスの有給休暇取得率が100%な理由

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50%未満と、国際的に見て極めて低い日本の年次有給休暇(年休)取得率。日本の社会には、世界が羨ましがる良いことが数多くあります。ただ、この「会社がお金を払ってくれるのに休まない」という点は、一種の国民的な悪習であり、長年変わらない「岩盤自主規制」です。ここに風穴を開けるためになすべきことの1つ、それは、「取りたければ取ればいい」という風潮を徹底することです。(Nagata Global Partners代表パートナー、パリ第9大学非常勤講師 永田公彦)

■取りたくても取れないニッポン

 以下は、フランスで国際事業経営コンサルティング事務所を主宰する筆者と、日本の中堅企業に勤めて8年になるA氏との対話です。

筆者:今、年休を何日持っていますか?

A氏:(少し間をおいて)40日近く残っていると思います。

筆者:え?満杯ですね。Aさんは、毎年20日もらっているはずです。仮に、次年度に繰り越していたとしても、2年を超えると効力を失います。また原則、40日は貯めておける最大日数なはずです。あまり取っていませんね?

A氏:そうなんですね。知りませんでした。となると毎年もらえる分の半分も使ってないと思います。たぶん、周りもそんな感じかと…。

筆者:日本のサラリーマンの平均年休取得率が50%といわれているので、それより低い感じです。ところで、なぜ、周りの人のことを尋ねてないのに、周りの人のことを持ち出すのですか?

A氏:いや、周りが取ってないのに、自分が取るのは気が引けるし、申し訳ないです…だから正々堂々と使えないのかもしれません。

筆者:周りの目や職場の空気が気になるってやつですか。すごく日本的です。ところで、年休を取っていないということは、その権利を自ら放棄していることになりますが、そこまでして仕事をしたいということではないと思いますが…。

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