中国で日本の「どら焼き」や「カステラ」が売れない理由

中国で日本の「どら焼き」や「カステラ」が売れない理由

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「どら焼き」といえば、世界的に大人気なアニメキャラクター「ドラえもん」の大好物として有名であり、カステラといえばアンコが苦手な西欧人や子どもにも好まれるお菓子だが、中国では総じて不評であまり好まれない。そもそも中国人には、日本人にはわからない微妙な味覚や好みの違いがあるのだ。(ゼロイチ・フード・ラボCEO 藤岡久士)

■日本人と中国人で異なる味覚

「日本人は『世界一の味覚』を持ち合わせている」――。そう信じて疑わない日本人は、多いかもしれない。

 確かに、昆布などから抽出されるグルタミン酸、鰹節などから抽出されるイノシン酸、椎茸などから抽出されるグアニル酸はじめ、複数の旨みを感じ取り、それらを掛け合わせることで、さらに強い旨みを引き出す日本料理は繊細で、それを“DNAレベル”でキャッチしている日本人の味覚は研ぎすまされているといえる。

 また、四方を海に囲まれ、生魚を食べ続けてきた日本人の「魚の鮮度」に対する要求レベルは世界一だと思うし、味噌や醤油といった酵母を使った発酵調味料のバリエーション、それらに対する思いやこだわりは世界の中でも相当なものだと思う。

 自らの味覚に「自信や誇り」を持つことは重要かつ大切なことであり、長期間海外に滞在している筆者自身、そのことに誇りを持っている日本人の一人でもある。

 しかしその自信の一方、私たち日本人は隣国中国人の「食生活の環境」を、どのような目で見ているだろうか。
「空気が悪く、劣悪な環境で、偽装された危険な食品を食べている、少し可哀想な人たち」――。

 ここまで言うと、少し言い過ぎのような気もするが、そんなネガティブなイメージを持っている人が大半なのではないだろうか。

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