神鋼・日産・豊洲問題に感じる「安全だけど安心できない」の罪深さ

神鋼・日産・豊洲問題に感じる「安全だけど安心できない」の罪深さ

神戸製鋼や日産自動車が「不正」問題で揺れている。不祥事発覚後の企業の対応に「責任感のなさ」を感じてしまうのはなぜか Photo:のだよしお/アフロ

■神戸製鋼に加えて日産自動車も企業不正を取り巻く奇妙な空気

 世の中には安全率というものがある。たとえばエレベーターの定員が10名の場合、3倍以上の安全率が見込まれていて、実際は30人乗らないとワイヤーが切れるリスクはまずない。たとえ切れたとしても安全装置が作動するので、エレベーター事故は起きない。

 こうした話に関連して、今、おかしなことが起きている。神戸製鋼の品質不正と、日産自動車の検査不正。どちらも組織ぐるみの問題だ。

 神戸製鋼では、40年も昔からアルミや銅の事業部門を中心に品質不正が行われていたことが発覚した。現時点の報道をまとめると、不正製品の売上は全体の4%、納入先は500社におよび、自動車や鉄道車両、航空機や発電所など様々なインフラで品質基準に満たない材料が使われていることがわかっている。

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