「自分の頭で考えること」が重要な時代

「自分の頭で考えること」が重要な時代

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AIがあらゆる職場に浸透する日も遠くないかもしれません。そんな時代に、私たちに何よりも必要とされるのが「自分の頭で考える力」です。ベストセラー『地頭力を鍛える』で知られる細谷功氏が、主に若い世代に向けて「自分の頭で考える」とはどういうことかについて解説した最新刊『考える練習帳』。本連載では、同書のエッセンスをベースに、「自分の頭で考える」ことの大切さとそのポイントを、複眼の視点でわかりやすく解説していきます。

■AIやロボットが人間の仕事を奪っていく時代

 大変な時代、とんでもない時代がやってきました。これまで常に地球上の知性をリードしていた人間の位置付けが、変わる可能性が出てきたのです。それは、言うまでもなく人工知能(以下AI)の飛躍的な発展によるものです。英国のディープマインド社が開発したコンピュータ囲碁プログラムの「アルファ碁」は、「数十年先だ」といわれていた囲碁の世界で、人間のトップ棋士を圧倒して勝利しました。

 そして、さらにその後パワーアップし、「自ら学ぶ力」を身につけた「アルファ碁ゼロ」は、その「アルファ碁」に100連勝と完全な進化を見せつけました。そこで有名になったディープラーニングの技術は、今では様々な形で人間のやっていることを凌駕しつつあります。

 それは、「膨大なデータに基づくパターン認識の高度化」という形で、人間以外の存在が知性に足を踏み入れたことを意味しています。

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