AI時代には「自分で考える力」が求められる

AI時代には「自分で考える力」が求められる

細谷功氏と松井忠三氏

ベストセラー『地頭力を鍛える』で知られる細谷功さんの最新刊『考える練習帳』(ダイヤモンド社)では、眠れる思考回路を起動させる45のレッスンを解説しています。本連載『無印良品のPDCA』(毎日新聞出版)の著者で松井忠三無印良品前会長と細谷さんの対談をお届けします。人間の思考に精通したビジネスコンサルタントと赤字企業を短期間でV字回復させた実力派経営者。2人が語るAI時代を生き抜くための「考える力」とは、一体どういうものでしょうか?

■優れた現場には、多くのヒントがある

細谷 さきほどおっしゃった3キロ先が読める人というのは、具体的には、経営者の方とかですか?

松井 そうです。優秀な経営者は本質が見えるし、先が読める。私が参考にさせていただいのは、しまむらの藤原秀次郎さん、キヤノン電子の酒巻久さんなどですね。そういう人たちがやってきた現場を見に行くと、すでにそれがもう仕組みになって動いていますから、そこからいろんなヒントがもらえるんです。

細谷 そうですよね。

松井 私なんかは、せいぜい1キロ先ぐらいまでしか読めないけど、彼らは3キロ先までが読めますね(笑)。

■性格テストと業績をマトリクスにして人事の参考に

細谷 前回、話に出ましたが、人事異動の際には、どういう判断基準を考慮するのですか?

松井 まずは、その人の素質を見ますね。素質は見えにくいものですが、無印良品では、それを把握するために「キャリパー」というテストを実施しています。

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