宮川選手への反省文要求で露呈した、体操協会の根深いパワハラ体質

宮川選手への反省文要求で露呈した、体操協会の根深いパワハラ体質

日本体操協会から反省文の提出を求められた宮川紗江選手 写真:松尾/アフロスポーツ

■被害者・宮川選手に反省文、高須院長は「この処分がパワハラ」

「日本体操協会が宮川紗江選手に反省文の提出を求めた」というニュースを聞いて、暗澹とした気持ちに襲われた。パワハラを訴えた選手に、そのような仕打ちをする組織の根本的な勘違い体質に呆然とする。

 これを受けて、宮川選手の所属先である高須クリニックの高須克哉院長は、

「僕はこの処分がパワハラだと思います」

 とツイッターで発言した。まったくそのとおりだと思う。

 報道では併せて、テレビ番組などで塚原夫妻や協会に対して厳しいコメントを述べた池谷幸雄さんにも「厳重注意の上、誓約書の提出を求めることを決めた」と伝えられた。

 いずれも3月9日に開かれた日本体操協会理事会の決定だという。

 第三者委員会が昨年12月に報告書をまとめ、「塚原夫妻によるパワーハラスメントは認定されなかった」と結論づけたことを受けての動きだが、宮川選手と池谷さんを一方的に罰し、今後の言動や行動を規制するような決定に違和感を覚えた人々が少なからずいたのではないだろうか。

 日本体操協会のホームページを確認すると、処分を受けたのは宮川選手や池谷さんだけでなく、塚原光男副会長、塚原千恵子強化本部長にもそれぞれ「謝罪」を求め、宮川選手の告発直後に「18歳の少女がうそをつくとは思えない」と語った具志堅幸司副会長にも「公正に欠く発言があった」として厳重注意(顛末書と謝罪文提出)の処分を決めたという。

 問題のあった当事者のすべてを罰し、問題発言のすべてを断罪する。このような処分が下されたら、「もう自由な発言はできない」「メディアには素直に言えない」と感じるのが普通だろう。つまり、日本体操協会は、協会に所属する選手や指導者、関係者たちの発言や心理までも支配する方向で動いているのだ。

続きはダイヤモンド・オンラインで
(会員登録が必要な場合があります)

1

関連記事(外部サイト)