「75歳まで働きたい」と思える仕事をしているかどうかで生涯の金融資産は決まる?

「75歳まで働きたい」と思える仕事をしているかどうかで生涯の金融資産は決まる?

瀧 俊雄(たき・としお)
株式会社マネーフォワード取締役 兼 Fintech研究所長
1981年東京都生まれ。慶應義塾大学経済学部を卒業後、野村證券入社。野村資本市場研究所にて、家計行動、年金制度、金融機関ビジネスモデル等の研究業務に従事。スタンフォード大学経営大学院、野村ホールディングスの企画部門を経て、2012年よりマネーフォワードの設立に参画。

なぜ起業を目指していたわけでない2人が、フィンテック・スタートアップを興すに至ったのか? 自動家計簿サービスなどを展開するマネーフォワード取締役兼Fintech研究所長の瀧俊雄さんと、資産運用のロボアドバイザーサービスを展開するウェルスナビ代表取締役CEOの柴山和久さんが、マネーフォワード設立の秘話や、「どう生きるか」と「どう資産運用をするか」のバランスについて議論します。(構成:大西洋平、撮影:疋田千里)

■瀧さんが明かす、マネーフォワードの設立秘話とは?

柴山和久さん(以下、柴山) 瀧さんがマネーフォワードの起業を思い立ったときの問題意識を以前ちらっとうかがって、私がウェルスナビを興した理由と相通じるところがあるようにも感じています。個人のお金が、貯蓄から投資に回っていない点に問題を感じられたのがきっかけと伺っていますが、そのあたりの経緯をあらためて伺えますか。

瀧俊雄さん(以下、瀧) 野村證券で研究所に勤務していた頃、僕は個人金融資産の分析をメインに研究していました。当時から「日本の個人金融資産の50数%は現金・預金に集中している」という分析結果を発表し続けていて――つまり、現在に至るまで何十年間も、ほとんど変わっていないわけです。

「貯蓄から投資へ」いかにすればシフトできるのか考えていたのですが、2009〜2011年に米スタンフォード大学へMBA留学した際、現地で面白いサービスの存在を知りました。

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