横浜・桜木町の名物駅そば「川村屋」閉店、伊藤博文の“利益誘導”も?創業123年の歴史
2023年03月24日 06時00分ダイヤモンドオンライン

桜木町駅の名物そば店「川村屋」 Photo by Wataya Miyatake
■こだわりの“駅そば”がワンコイン!桜木町のシンボル「川村屋」が3月で閉店
JR根岸線・桜木町駅(横浜市中区)の構内で長らく営業を続けてきた駅そば店「川村屋」が、後継者の不在と従業員の高齢化を理由に2023年3月末で閉店する。
前身である洋食の食堂から通算すると、創業123年。桜木町駅のシンボルのような存在だった店が閉店することへの反響は大きく、多くの人々が訪れているという。
14年に現在の場所に移転した「川村屋」は、椅子席もあり、外見はちょっとしたカフェのよう。狭いカウンターで肩を寄せ合って食べる「駅そば」のイメージとはかけ離れた明るく開放的な雰囲気だ。3月中旬現在、閉店までわずかとなった川村屋を訪れ、人気の秘密を探ってみた。
食券を購入してカウンターに出し、そばが出るまで1〜2分ほど。丼を持った時点で、嗅覚をくすぐるだしの香りのまろやかさに驚かされる。全盛期は1日に1000食も売れていたというのも納得だ。
名物の「とり肉そば」は、ブランド鶏「信玄鶏」のうま味がだしに行きわたり、最後の一滴までうま味を味わえる一品だ。イカ天やキス天、いなりずしなどのサイドメニューも外れがなく、いろいろなメニューをローテーションで頼んでも飽きることはないだろう。何より、ほとんどのメニューがワンコインという、コスパの良さも魅力だ。
そして20年までは、川村屋のもう一つの名物「生の青汁」が販売されていた。30年以上前、先代社長が他の青汁スタンドを引き継いで始めたという。コップになみなみと注がれたケール100%の青汁は、朝に飲むとシャキッとしそうな、程よい苦さ。毎朝、青汁を飲みに来る人も多く、数秒で飲み干すと目の前の自動改札に駆け込む姿も見られるのだとか。
ところが20年に供給元の「遠藤青汁友の会」(岡山県)が破産。別ルートで仕入れていた粉末などは販売を継続できたが、生の青汁の提供が復活しないまま、川村屋自体が桜木町駅から姿を消すことになったのは寂しい限りだ。
駅そばと青汁が長らく人気を誇っていた川村屋。123年の歴史には、なんと、初代内閣総理大臣・伊藤博文が関わっていたという。
JR根岸線・桜木町駅(横浜市中区)の構内で長らく営業を続けてきた駅そば店「川村屋」が、後継者の不在と従業員の高齢化を理由に2023年3月末で閉店する。
前身である洋食の食堂から通算すると、創業123年。桜木町駅のシンボルのような存在だった店が閉店することへの反響は大きく、多くの人々が訪れているという。
14年に現在の場所に移転した「川村屋」は、椅子席もあり、外見はちょっとしたカフェのよう。狭いカウンターで肩を寄せ合って食べる「駅そば」のイメージとはかけ離れた明るく開放的な雰囲気だ。3月中旬現在、閉店までわずかとなった川村屋を訪れ、人気の秘密を探ってみた。
食券を購入してカウンターに出し、そばが出るまで1〜2分ほど。丼を持った時点で、嗅覚をくすぐるだしの香りのまろやかさに驚かされる。全盛期は1日に1000食も売れていたというのも納得だ。
名物の「とり肉そば」は、ブランド鶏「信玄鶏」のうま味がだしに行きわたり、最後の一滴までうま味を味わえる一品だ。イカ天やキス天、いなりずしなどのサイドメニューも外れがなく、いろいろなメニューをローテーションで頼んでも飽きることはないだろう。何より、ほとんどのメニューがワンコインという、コスパの良さも魅力だ。
そして20年までは、川村屋のもう一つの名物「生の青汁」が販売されていた。30年以上前、先代社長が他の青汁スタンドを引き継いで始めたという。コップになみなみと注がれたケール100%の青汁は、朝に飲むとシャキッとしそうな、程よい苦さ。毎朝、青汁を飲みに来る人も多く、数秒で飲み干すと目の前の自動改札に駆け込む姿も見られるのだとか。
ところが20年に供給元の「遠藤青汁友の会」(岡山県)が破産。別ルートで仕入れていた粉末などは販売を継続できたが、生の青汁の提供が復活しないまま、川村屋自体が桜木町駅から姿を消すことになったのは寂しい限りだ。
駅そばと青汁が長らく人気を誇っていた川村屋。123年の歴史には、なんと、初代内閣総理大臣・伊藤博文が関わっていたという。
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