「言葉ありき」の仕事グセをやめれば、日本企業は変われる! 【入山章栄×佐宗邦威】



佐宗:テキストの場合とビジュアルの場合では、バイト数みたいなものが違うんでしょうね。あるいは、その背景にある「直感」は、バイトという概念では表現できないのかもしれませんが。

過去も含め、ものすごい情報量が人間の頭のなかにはあるはずです。それを言葉という限られたバイト数で具体化するのと、視覚的なかたちで拡げて具体化するのとでは、出てくるものは全然違って当たり前だと思います。

言葉の裏にはビジュアルがあって、ビジュアルのさらに先にあるのは直感です。ですから、ある言葉を定義しようとしたら、まず全身で経験してみる。そうして経験したなかで出てきた感情のキーワードや真意があります。それをまた新しい文脈の中で言語化してみる。言語化したものを、いまの時代やこれからの時代における価値観で見てみるわけです。

入山:そうやってプロセス自体をガラッと変えてしまうことが必要なんでしょうね。「言葉ありき」というのは、なかなか難しい。僕も、みんなが名前を知っているような大企業からご相談を受けることがあるのですが、創業者やトップがぽろっと言った言葉を社員が神学論争みたいに解釈して、物事が前に進まないという構造を目にすることがあります。

佐宗:だからこそ、まずは身体で体験するとか、目で見えるように表現するというふうに、インプットやアウトプットのかたちを変えていく。

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