「言葉ありき」の仕事グセをやめれば、日本企業は変われる! 【入山章栄×佐宗邦威】



入山:僕が佐宗さんに聞きたいのは、創業者の想いの具体化です。たとえば大企業には企業理念や経営指針など、根底にはそもそも創業者の想いがあるじゃないですか。でも古い企業になると、たいてい創業者ご本人はもう亡くなっていますから、創業者と同じことは体感できません。そういうときには、創業者の想いってどう具体化するんですか?

佐宗:まさに、そこが大企業がうまくいかなくなる原因の1つだと思っています。たとえば宗教の教祖が死んでしまったあとに、いろいろな宗派が生まれるのと同じです。「聖典」みたいなベースがあれば、ある程度は現場に合わせて解釈できるでしょうが、それでも限界はあるでしょう。

魂は、生まれたときに最初に宿る、つまり妄想(ビジョン)の段階で魂が宿っていると思っています。創業者が自分の想い、妄想を実現するために行動し、周囲を巻き込んで、時代の波に乗って上り続けた結果、会社という大きな山ができる。大事なのは、その最初の山を踏まえて、次の一歩をどう踏み出すかを考えることですね。

そのためには、創業者の「魂」を時代に合わせて大胆に「再解釈」することが必要だと思います。そしてそのためには、単なる言葉の解釈ではなく、時代における空気、時代感、人の感情などモヤモヤしたものを踏まえつつ、「ジャンプ」しないといけない。いわゆるリブランディングは、まさに「再解釈」のプロセスですね。

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