「言葉ありき」の仕事グセをやめれば、日本企業は変われる! 【入山章栄×佐宗邦威】


学術的にはセンスメイキングって奥行きの深い概念ですから、いろいろな答え方があると思うんですんが、僕の回答は意外と大したことはなくて、「経営者がビジョンを語ることも重要ですし、受け手の腹落ちも重要です」と。みんな、「なんだそんなことか」という顔をするんですが、「トップのビジョンを自分たちの現場に置き換えるとどう解釈できるか、それを考える機会をつくったり研修をしたりしていますか?」と質問すると、それをやっている企業って少ないんですよね。

「妄想」が企業に必要なことに気づいている経営者は多いと思いますが、結局、それを現実のビジネスに落とし込んでいくときには、一定のプロセスが必要です。みんな、それをやるとなると、手が止まってしまう。その本質的なアプローチのところがわかっていない。

佐宗さんの今回の本には、それが具体的かつ体系的なかたちで書かれていて、実際のアクションにつなげられるようになっている。まさに「直感」と「論理」をどうつなげばいいのかを、現場で考え続けてきた佐宗さんだからこそ書けた一冊だと思いますね。

佐宗:うれしいお言葉をありがとうございます! 今はある程度の情報はそこそこ簡単に集められます。でもそれを羅列しただけでは、ただの寄せ集めなんですよね。そこでいちばん大切なのは何なのか、その全体像をつかむためには、やはり体系性みたいなものも大事にしたいと思って、今回の本をまとめました。結局、直感と論理の「往復」を繰り返すことが、大事なのだということを僕自身も体感しましたね。

(対談おわり)

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