AIがデザインする時代にデザイナーは何をすればいいのか? ―水野学×佐渡島庸平



佐渡島 その層としか仕事ができない、というかね。

水野 そうなんですよ。もしくはすごくやる気のある社員の人としか仕事ができないのはありますね。

佐渡島 水野さんの場合は、求められたこととぜんぜん違う提案をしたときに、一社員だと意思決定できないですもんね。「今回、これを水野さんに頼みに行ったけど、まったく違うことをやったほうがいいって言われました」となると、「それはお前、予算の使い方が違うだろ!」となっちゃいますし。

水野 本当に(笑)。同業の人だったらわかってくれると思いますけど、普通は、「まったく頼まれてないこと」なんか提案しないじゃないですか、どう考えたって。でもぼくは、「まったく頼まれてないこと」を先方に提案するんですよ。
もちろん頼まれたことも提案するんですよ。だけどプラス、「それはさておき、こういうことが大事だと思うんですけど」と提案するんです。
「くまモン」は、まさにそうやって生まれているんですよ。「熊本サプライズのロゴマークを作ってくれ」と言われて作ったんですけど、「ロゴマークで役に立つかなあ」と思ったときに、「いや、これはやっぱり宮崎県知事(当時の東国原さん)みたいな人がいたほうがいいんじゃないか」と思ったんです。
でも「タレント、タレント……。いや、タレントはお金かかるしダメだな」となって、「キャラクターだ」と思ったんですよね。だから、マークを頼まれているのにキャラクターを提案しました。それは、小山薫堂さんというすごい人がいてはじめて通っていくし「薫堂さんだからわかってくれるだろう」と思って提案しているから、話が成立していくんですけどね。

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