HV特許を無償化、それでもトヨタの未来が見えてこない理由

HV特許を無償化、それでもトヨタの未来が見えてこない理由

4月8日、トヨタ東京本社で実施された報道陣との意見交換の様子 Photo by Kenji Momota

■トヨタの本意とは?東京本社での「現地現物現人」で感じたこと

「我々の本意を今一度、(世間の皆さんに)しっかりと分かってほしい」

 そうした想いから、トヨタは同社東京本社(東京都文京区)で4月8日午後、私を含む在京のメディア関係者らを集めて、“ハイブリッド車開発で培った車両電動化技術の特許実施権の無償化”について意見交換会を行った。

 トヨタからの出席者は、取締役副社長の寺師茂樹氏、知的財産部・部長の飯田陽介氏、そしてパワートレイン戦略グループ主査の中江公一氏だ。

 HV特許の無償化については、4月3日にトヨタの本拠地である名古屋で記者会見を行っている。だが、その直後からのテレビやウェブニュースでの報道を見て、トヨタとしては「我々の本意がしっかり伝わっていないのではないか」という印象を受けるケースもあったという。

 確かに、私自身もそうした一連の報道に触れる中で、EVやハイブリッド車に関する技術的、また事業戦略的な論点が定まっていないと感じることが度々あった。私は2017年11月に書籍「EV新時代にトヨタは生き残れるのか」(洋泉社)を上梓するなど、トヨタのみならず電動車に関する取材を世界各地で定常的に行っている。

 そうした私自身の中で芽生えた疑問を払拭するためにも、今回の意見交換会ではトヨタ東京本社という現場で、本事案の全体の統括者、また技術と知財の担当者と直接話してみようと思った次第だ。

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