漫画『麻雀放浪記』が“若者の麻雀離れ”の中でも存在感を放つ理由

漫画『麻雀放浪記』が“若者の麻雀離れ”の中でも存在感を放つ理由

話題の映画『麻雀放浪記2020』の漫画化作品です(写真はイメージです) Photo:PIXTA

【おとなの漫画評vol.19】           
『麻雀放浪記』
阿佐田哲也(原作)嶺岸信明(漫画)
既刊6巻 2019年4月現在
双葉社

『麻雀放浪記2020』
阿佐田哲也(原案)清水洋三(漫画)
上下巻完結 2019年4月
竹書房

■麻雀のルールを知らずとも楽しめるギャンブラー漫画

 阿佐田哲也の小説『麻雀放浪記』(全4巻、双葉社)の第1巻「青春編」が発売されて大ベストセラーとなり、麻雀ブームに火がついたのは1969年のことだった。ちょうど50年前である。『麻雀放浪記』はそのコミカライズ作品であり、『麻雀放浪記2020』はリメイクされた映画の漫画化作品で、原作のパラレルワールドとなっている。両作ともごく最近の新作である。

 原作の『麻雀放浪記』第1巻によって、大学生やサラリーマンはもちろんのこと、高校生まで麻雀熱に浮かされることになった。私が高校1年になった1970年に『麻雀放浪記』第2巻「風雲編」が出版され、これもベストセラーになっている。

 高校1年で麻雀のルールや点の数え方を覚え、定期試験終了後にわが家やクラスメートの家を回って徹夜で興じたものである。高校生は雀荘に入れなかったので、家庭で麻雀をする機会が多かった。

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