昭和と平成、元号に込められた「願い」はなぜ現実にならないのか

昭和と平成、元号に込められた「願い」はなぜ現実にならないのか

Photo:PIXTA

■新たな時代になる。私たちは再起動できる

 まもなく、「平成」が終わります。そして5月1日から、「令和」の時代が始まります。

 私の友人の1人が、スイス人の友から「日本人には元号があって羨ましい」と言われたそうです。友人が「なぜ?」と聞き返すと、「だってリブートできるじゃないか」と指摘されたそうです。

「リブート」とは再起動のことです。リセットではなく、清算すべきものは清算して、もう一度、立て直すことができる。確かに、少なくとも心の持ちようはそうだと思います。

 しかも今回は、長い日本の歴史の中でも天皇陛下が存命中に退位され、皇太子さまが即位することに伴い、計画的に元号が変わるという稀有なケースです。

 昭和から平成に代わる時のことを、今でもまざまざと覚えています。今回は、あの悲しみはありません。喪に服すこともなく、その日を迎えられる。これはまさに、今上天皇からの贈り物なのだと私は思っています。

 なぜならば、私たちはまさに「リブート」が必要な状況にあるからです。

 私は現在61歳です。30年前は31歳で、昭和63年に結婚をしたばかりの若造でした。ほぼ60年の人生のうちの30年を昭和に生き、30年を平成に生きてきた勘定になります。こうなったら、ぜひとも90歳まで生きて、最後の30年を令和に生きた人間になりたいとひそかに願っています。いずれにしても今回は、私にとっても2回目のリブートの機会なのです。

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