「目的」と「手段」をはき違えたっていいじゃないか[尾原和啓×佐宗邦威 対談(3)]

「目的」と「手段」をはき違えたっていいじゃないか[尾原和啓×佐宗邦威 対談(3)]

尾原氏が海外在住ということもあり、当日はオンライン会議システムZOOMでのリモート対談取材となった。

発売からわずか1ヵ月で8万部を突破し、大きな反響を呼んでいる戦略デザイナー・佐宗邦威氏の『直感と論理をつなぐ思考法 VISION DRIVEN』――。ビジネスの世界に蔓延する「他人モード」から抜け出し、自分なりの「妄想」を起点にアウトプットする方法を説いた同書は、各界トップランナーからも圧倒的な評価を得ている。

しかし、何も根拠がない内発的なアイデアが、なぜビジネスを駆動させるモチベーションになりうるのだろうか? そこで今回は、『モチベーション革命 稼ぐために働きたくない世代の解体書』などの著書があるIT批評家・尾原和啓氏と佐宗氏とのオンライン対談を企画した。全3回にわたってお送りする対談シリーズの最終回(構成:高関進)。

■「機能のイノベーション」から「意味のイノベーション」へ

佐宗 僕は『直感と論理をつなぐ思考法』を、単なるイノベーション本にしたくなかったんです。イノベーションは、革新。新しく変えていくという変化という考え方ですが、目的のない「変化のための変化」にはあまり意味がないと思っています。
今後、世界ではますます「勝者がすべてを牛耳る」という構図が加速すると思っていて、それはそれで仕方がない部分もあると思うのですが、他方では必ず、個々の人・組織が歩める「けもの道」みたいなものが裾野で広がっていかないと、社会的にバランスが悪くなりそうだという思いがあるんです。

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