がん診断の結果は病理医によってなぜ変わるのか

がん診断の結果は病理医によってなぜ変わるのか

治療方法に悩んだ時には、今かかっている医師とは別の医師の意見、セカンドオピニオンを求めることがあると思いますが、セカンドオピニオンを「転院のための治療相談」と誤解している人も多いようです Photo:PIXTA

2人に1人ががんになるといわれる現代。がんの中で男女を合わせると日本で最も患者数が多いのが大腸がんです。雜賀智也(著)・高橋慶一(監修)の書籍『大腸がん 最新標準治療とセカンドオピニオン』から、なぜがん診断の結果は、病理医によって変わることがあるのかについてお伝えします。

■大きくなったポリープはがんになる可能性が高い

 大腸の内視鏡検査を受けると「ポリープ」が見つかることがあります。「ポリープ」というのは、粘膜にできる盛り上がった腫瘍のこと。良性の場合も悪性の場合もあり、良性の場合は腺腫、悪性の場合はがんと呼びます。「良性のポリープ」は永遠に良性のままでいてくれるような印象がありますが、大きくなったポリープはがんになる可能性が高いことがわかっています。

 内視鏡検査でポリープを発見したら、その場で切除することが可能です。この時、ポリープ全体、または一部の組織を採取して病理診断をします。

「病理診断」では、病理医が顕微鏡で細胞や組織を詳しく観察して、悪性か良性かなどを判断します。実際にポリープを切除する臨床医も、ポリープの「顔つき」で良性か悪性かある程度の予想はできますが、正確な診断は、病理診断の結果を待たなくてはなりません。

 採取した組織が「悪性」、つまり「がん」であることを最終判断するのは、病理医の重要な役割です。がんか、良性のポリープかは、患者にとっては天国と地獄のような違いです。追加手術をするかどうかなど、その後の治療方針が大きく変わる場合もあります。

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