パワハラ慣れした中高年管理職に必須、アンガーマネジメントは健康にも効く

パワハラ慣れした中高年管理職に必須、アンガーマネジメントは健康にも効く

全員が同じ目的に向かって画一的に働くことに慣れている中高年にとって、「多様な価値観を尊重する」というダイバーシティーの理念を実践するのは難しい。アンガーマネジメントは必須のスキルである Photo:PIXTA

近年、ビジネスパーソンに必要な能力のひとつとして「感情のコントロール」が注目を集めるようになった。中でも、正しく怒りの感情と付き合う“アンガーマネジメント”は、上に立つ管理職にとって必須のスキルとなりつつある。アンガーマネジメントの必要性や、その具体的な方法について専門家に話を聞いた。(清談社 真島加代)

■ダイバーシティーの実現に欠かせない「アンガーマネジメント」

 部下を怒鳴りつけたり、会議中に不機嫌な態度を取ったりするなど、感情に任せた言動によって周囲とあつれきを生んでしまった…。そんな経験はないだろうか。このように、人間の感情の中でもっとも厄介な“怒り”と向き合うトレーニング「アンガーマネジメント」がビジネスパーソンの耳目を集めている。

「アンガーマネジメントとは、1970年代にアメリカで開発された怒りの感情と上手に付き合うための心理トレーニングです。アメリカのカリフォルニア州で、DVや差別、スピード違反などの軽犯罪者に対する矯正プログラムとして確立されたのが始まりです」

 そう話すのは、日本アンガーマネジメント協会代表理事を務める安藤俊介氏だ。現在、アメリカでは矯正プログラムだけでなく教育・職場環境の改善、学業・業務パフォーマンスの向上を目的として、広く導入されているという。

「近年では、世界各国でその重要性が認められ、公的機関や大手企業が研修に取り入れています。

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