「IKEAのキッチン」は、なぜリノベの現場で売れないのか?

このBtoCとBtoBとのねじれが、やっぱり非常に大きい業界なんでしょう。

ちきりん そもそも日本は人口が減ってて、マーケットは縮小傾向です。平均所得も上がっていません。そんな中で毎年売上を上げるなんてムリゲーです。欧米なら縮小市場からは撤退する会社が出てきて計算があうけど、日本は「意地でも撤退しない」会社ばっかりだし。

本当は、世界で売れたら成長市場はいくらでもあるんです。でもそれができないから国内での小手先の戦いにはまってしまう。グローバリゼーションの遅れが、縮小市場でのニッチすぎる改善戦略につながってるという構図は、いろんな産業で共通してますよね。日本の生産性が低いのも、そういう「先のない戦い」ばかりやってるからじゃないかと思います。

■消費者のクレームが画一的な家を作らせていく

島原 ただ、一方で、そうさせているのは消費者である、という一面もあるとも考えています。先ほど例に挙げたフローリングも、あるメーカーの新製品には触ると無垢材のように「でこぼこ」を感じるプリントがあるんです。天然木のような質感を持ったシートフローリングなんですね。すごい……けれど、果たしてそこまで開発する必要があるのか?と。

ちきりん そこまでするんだ!

島原 極論すれば、フローリングなんて木材を切ってきて、床に張るだけです。

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