周囲との「温度差」を感じたら? リーダーを悩ます「どこまで自分でやるか」問題

なぜ危機感がないのだろうかと愕然としました。

そこで考えた結果、「そうだ、僕がすべてやってしまうからだ、スタッフに任せなければいけない」という結論に至ったんですね。だから、ほとんどの仕事や判断を社員に任せることにしたんです。それでうまくいけばよかったんだけれど、ダメだった。あるときオフィスに行ったら、床に埃がたまっていて、ゴキブリが走っていた。

佐宗:それはショックですね…。

岡田:僕はすぐに自分でモップを買ってきてオフィスの掃除をし、ゴキブリホイホイも置いた。でも、僕は社員を責める気にはならなかったんです。「うちの社員たちはそんな感性の奴らではない。僕が悪いんだ」って思いました。僕からいきなり全部を任されて、みんな戸惑っていたんだと思います。

そしてみんなの前で話をしました。そもそも僕は、お金儲けをしようと思って会社をはじめたわけじゃないんです。むしろ、会社なんてやらない方がお金は手元に残っていたんじゃないかと思う。とにかく、みんなにハッピーになってほしいと思ってはじめたのに、結果的に、大事な仲間をこんなに追い込んでいる。そのことが悔しくて、苦しくて、耐えられずに涙が出た。僕って、人前で泣いた記憶はほとんどないんですよ。でも、その時は涙が止まらなかった。

そのときはね、本当に辛かった。

関連記事(外部サイト)