周囲との「温度差」を感じたら? リーダーを悩ます「どこまで自分でやるか」問題

それにもかかわらず、FC今治を応援するスポンサーは増えたそうですね。夢からはじめて、人が動いて、結果的にお金も入ってくる、ということが起きているのはなぜだと思いますか?

岡田:ようやく、ですよ。ようやく、ここまできた。
僕がはじめて今治に行ったときは、みな斜に構えて、まったく受け入れてもらえなかった。何をやってもだめ。車にポスターを貼って走ったり、駅でチラシを配ったり。今治のみなさんも「東京から有名人がやってきたけど、どうせ、ちょちょっとやって帰るだろう」と思っていたんだと思います。

でも、4年目にしてようやく動き始めた。

「今治にスタジアムなんてできるわけがない」と言われていたけれど、本当にスタジアムができた。「観客5000人なんて入るわけがないだろう」と言われていたけれど、5200人が入って満杯になった。
社員から聞いた話だけど、オープニングのときは、ゴール裏で泣いている中年女性がいたそうです。社員が声をかけたら、「3年半前に岡田さんが来たときは、誰も岡田さんの言うことなんて信じてなかった。でも、それが本当に実現した。今治でこんなことができるなんてうれしくて……」とおっしゃていたそうです。

佐宗:岡田さんの「妄想」が具現化し、それが今治の人の心を動かしたわけですね。

岡田:そうやってようやく動き出して、昨年、最終戦でJ昇格を逃したんですよ。

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