周囲との「温度差」を感じたら? リーダーを悩ます「どこまで自分でやるか」問題

当初は社長が挨拶することになっていたんですが、サポーターから罵声が飛ぶのは必至。だから、代わりに僕がグランドに立ち、みなさんに向かって申し訳ないと頭を下げた。僕は罵声を浴びるのには慣れているからね。

ところが、サポーターからあがったのは、「おい、来年は絶対に(Jリーグに)行くぞ!」という声だった。「行けよ!」じゃなくて、「行くぞ!」です。つまり、FC今治のことを「自分事」だと感じてくれている。

スポンサーも撤退するだろうと思っていたけど、「スポンサー料を上げるから、いい選手を獲れ」「スポンサーになる方法を教えてくれ」という声もあった。高額の寄附を持参してくれた女性もいました。自分でも信じられないことです。

■ビジョンがあれば周りが動く

佐宗:ピンチはチャンス、ではないですが、困ったときにこそ、周りが動いてくれる、助けてくれる、ということもあるかもしれませんね。

岡田:本当にそう。選手もそうなんですよ。右肩上がりに一直線で上手くなった選手は1人もいません。波を打って、成長していく。
調子を落とすと、選手はみな、同じことを言います。「前と同じことができない」「前はできていたことができない」。

香川真司がオランダ遠征の際に僕の部屋に来て、やはり、同じようなことを言った。

関連記事(外部サイト)