アパホテルが五輪後の「供給過多」を怖れず拡大戦略に走る理由

アパホテルが五輪後の「供給過多」を怖れず拡大戦略に走る理由

アパ過剰怖れず拡大戦略の訳



 しかし、アパは大丈夫。財務的なことをいえば、実はみなさんが思う以上に健全だ。優良企業か否かは「借入金を何年分の利益で返済できるか」が1つの目安となり、通常は10年で「健全」といわれる。アパホテルの場合、5年で借金を返せるレベルにある。

 仮に、2、3年間はお客さんがゼロであっても、全従業員の給与を払えるだけの余力はある。また、リーマンショック後で地価が安かった2010年頃から土地を買ってきたが、最初の2〜3年は今の3分の1ほどの価格だった。この安い時期に作ったホテルは、もう借金もほとんど返し終えている。これらの含み益も莫大な金額に上る。

 オーバーホテルで業界環境が悪化するときはむしろ、私たちがホテルを「買う」チャンスである。

政府が推進する政策目標では、訪日外国人数は2020年までに4000万人、2030年までには6000万人にも上る。長期的に見れば、海外から日本へやってくる旅行客が増え続ける状況に変わりはない。そう考えると、勝負どころは、「オリンピック後」にやってくるのではないか。

 アパグループは現在、514のホテル(建築・設計中、海外、FC、パートナーホテル含む)を展開し、その客室数は8万5573室に上っている。加えて、日本全国で54棟のホテルを建築・設計中だ。土地を取得し、新たにホテルを建設するには時間がかかる。M&A(企業の合併・買収)などでその時間を買えば、ホテル業界でダントツのトップシェアを取るという目標にも早く到達できる上、結果的には安く済む。

続きはダイヤモンド・オンラインで
(会員登録が必要な場合があります)

前へ 1 2

関連記事(外部サイト)