「安定した会社」でくすぶる人が、業績が傾いた途端「絶好調」になる理由

僕の周りでも、壁にぶち当たって挫折したり、道を踏み外したりする人が多くいました。「真面目にやっていればいつか道が開ける」というルールだったのに、ゲームのやり方が完全に変わってしまうと、どうしていいかわからなくなるんですね。

佐宗:それはすごくわかります。僕がソニーのグローバルマーケティング部門に入ったのは、リーマンショックが起きた直後で、いろいろな商品・部門の売上数字が軒並み25〜30%ダウンというような状況でした。平井一夫さんが社長になって、「このままでは生き残れない」というメッセージを出したのもその頃です。

面白かったのが、こういう「解がない状況」に陥ったとき、社内でも「動ける人」と「動けない人」との差がはっきり出てきたことです。どちらかというと僕は、そういう状況だったからこそ縦横無尽に活躍できたという感覚があって、会社の売上がよかった時期には、あまり活躍できませんでした。

そのようなある種の「下克上」のようなものを目にできたことが大きな収穫でしたね。

東浦:まさにそうだと思います。「有事のリーダー」と「平時のリーダー」、2つのタイプのリーダーシップがあると言われたりもしますよね。

私自身もずっとパッとしない感じでしたが、バブルが崩壊した後から、逆に波に乗ってきた。要するに、不況で会社に閉塞感があればあるほど活躍できる。

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