「HVのトヨタ」が本気でEVに力を入れ始めた理由

「HVのトヨタ」が本気でEVに力を入れ始めた理由

Photo:AFLO

■トヨタが計画を5年前倒し

 トヨタ自動車は6月7日、「〜トヨタのチャレンジ〜EVの普及を目指して」と題した記者会見を行った。トヨタの車両電動化への取り組み方針を解説する内容で、トヨタの先進技術カンパニーのプレジデント、寺師茂樹副社長が説明した。そこで、EV普及に向けたビジネスモデルの構築やEVのコアである電池の開発・供給拡大も含め、CASE(Connected、Autonomous、Shared、Electric)&MaaS(Mobility as a Service)に象徴される自動車の先端技術や、新しいサービスに連動する試みを加速すると改めて強調した。

 具体的にはまず、2017年12月に発表した電動車販売計画を5年前倒しした。つまり、2030年にHV(ハイブリッド車)・PHV(プラグインハイブリッド車)450万台以上、EV(電気自動車)・FCV(燃料電池車)100万台以上にするという計画を、2025年目標に前倒しし、より早く進展させることになった。

 加えて、「MaaSにEVはシンプル構造で使いやすい。新ビジネスモデルの核はEVになるだろう」(寺師副社長)とし、自動運転やコネクテッド技術と相関性の高いEVを普及させ、「新しいビジネス」の仲間づくりを行って新時代をリードしていく姿勢を打ち出したのだ。

 これまで環境対策としてHVを軸に展開してきたトヨタは、他社に比べると「EV戦略が出遅れている」とされてきた。

 事実、近年のEVの開発は、日本では三菱自動車が軽自動車で初の量産化を実現し、日産自動車がゴーン体制下でEVのリーディングメーカーを目指すなど、他社に先行されている。

 欧州メーカーもフォルクスワーゲン(VW)を筆頭に、EV戦略を積極的に進める動きを示している。米国ではGMが早くからEVを手掛けており、EVベンチャーのテスラが話題を集めている。

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