安宅さんに聞く「これからの時代を生き抜く“レアな人材”になるための方法」

三田会は、経団連(日本経済団体連合会)企業のなかで一番多くの社長を輩出しているわけだし」と声をかけます。

 でも、いったい何のためにわざわざSFCに来たんだ?!という本音もつい出て(笑)、「君たちは、この4年間で積み上げてきたすべてを捨て去ろうとしているんだぞ」とついつい言ってしまう。ただ、あまり理解はされないですね。学生いわく「僕らも、とにかく1〜2年は普通の会社で働きたいんですよ」と反論します。「その1〜2年で洗脳されるんだよ」と言うんですけどねえ(笑)。

柴山 たしかに、学部と就職先の選択基準が一貫していない気がしますね。

安宅 特にこれからの時代は、稀少化して余人に替えがたい存在になることが、その人の価値創造につながる。それを学び、未来に向けて仕掛けるのがSFCというキャンパスのはずなのに、普通のレールに乗って大企業に就職するなんて、学部時代に培ってきた何かを最後の最後で捨てる行為の可能性がある、と僕は思う。

 人材としてレアさを目指すのが、すべての成功要因の源泉だ、ということが腹落ちしていない。同じ尺度で競争しているなかで、偏差値80です、なんていうのはあくまでズレの範囲です。結局同じ軸で過当競争しているだけ。そうではなくて、他と違う生き物だからこそ価値がある時代に突入しているのですが…。

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